Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

民王

池井戸潤の「民王」(文春文庫)を読了しました。

民王 (文春文庫)

民王 (文春文庫)

 

麻生太郎元首相を彷彿とさせる武藤泰山首相とそのドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまったというストーリー。

首相の中身はドラ息子。“未曽有”を“ミゾユー”,“踏襲”を“フシュウ”と読み違えてしまったものだから,首相の支持率が低下の一途をたどり始める。

一方,息子の中身は首相。息子の代わりに就職活動で面接を受けるが,首相であるが自尊心があるため面接官に食って掛かり,面接に合格しない。

しかし次第に,お互いの本当の気持ちを知っていくうちに,事態は好転していく。 最終的には,二人は元に戻るのだが,首相は忘れていた初志を取り戻す。

民政党の総裁である前に,私は日本の首相です。己の利益の前に,国民の利益を論ずるべきだと考えます。

日本の民の王としてあるべき姿を取り戻した武藤泰山首相の言葉です。近年の日本の首相にこの言葉を届けてあげたいように思われます。昨今は政局ばかりが取り上げられ,肝心の政策はおざなりになっています。

正しいことをして運営できない政局など,そもそも間違っています。

日本の政治も民王のなかの政治のように正しき道へ進んでほしいものです。